アトピー性皮膚炎やかぶれ、手あれ、水虫、にきび、やけど、いぼなど皮膚に生じたあらゆるトラブルを診療します。
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皮膚科で一番多い症状です。痒みをともなう発疹が紅斑、丘疹、水疱と様々な症状でみられます。原因ははっきりしないことも多いですが、外的因子(薬剤、花粉、ハウスダスト、細菌など)と内的因子(皮脂腺、汗、アトピー素因など)が重なって発症します。花粉やハウスダストにアレルギーがあるかを検査することもできます。
外界物質に刺激を感じて触れた部分に紅斑や水疱ができます。金属や植物、化粧品、化学物質など、原因は多彩です。パッチテストパネルという日本人がかぶれやすい24種類の成分を一度に検査することもできます。
アトピー素因(喘息、鼻炎、結膜炎、皮膚炎)と言われるアレルギー性疾患を基に慢性的な皮膚炎を繰り返す病気です。先天的に皮膚のバリア機能が弱い方や、後天的に様々な刺激因子が作用して慢性的な皮膚炎に経過していく方がいます。TARC値やIgE抗体値が高値になることが特徴で血液検査により確認できます。
TARC値:アトピー性皮膚炎の重症度がわかります。見た目ではわからない、隠れた炎症も測定できます。治療により、500~700pg/ml以下まで下がると、見た目でもアトピー性皮膚炎とはわからない程度に軽症になったと判断できます。
IgE抗体値:身体のなかに入ってきたアレルギーの原因物質(アレルゲン)に対して働きかけ、身体を守る機能を持つ抗体のことで、アレルギー体質の場合は、血液中に大量のIgE抗体が存在すると言われています。
頭部や顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位に 鱗屑 と紅斑がみられます。皮脂が常在菌によって分解され刺激物質に変化して発症します。
鱗屑:皮膚の表面の皮が鱗のようにむけてカサカサした状態
痒みをともなう 膨疹 が全身に発症しますが、時間経過とともに消失し、また発症することを繰り返します。原因ははっきりしないことが多いですが、気温の寒暖差や日光による刺激、運動による発汗などの物理的な刺激、また薬剤、細菌感染などが関与していることもあります。
膨疹:皮膚の一部が赤く盛り上がった状態
高温により皮膚の表面が損傷される状態で、深度により重症度も変わってきます。まずは流水で20分以上冷やし、深さに応じて外用剤で治療を行います。
湯たんぽなどでの低温熱傷は重症化しやすいので受診をおすすめします。
仙骨部、足関節部など骨が突出している部分が圧迫され血流障害を生じて潰瘍化する状態です。寝たきりや知覚障害のある方におこりやすくなります。
仙骨部:おしりの中央の骨が出ている部分
銀白色の鱗屑を伴った紅斑で半数の方に痒みもあります。原因は不明な点が多いですが、遺伝的素因と環境因子(肥満、糖尿病、高血圧、感染症、薬など)が重なっていると言われています。検査は皮膚生検を行います。
手掌足底に膿疱(ウミ)を形成します。喫煙、扁桃炎、虫歯、金属アレルギーなどが原因となっている場合があります。禁煙や感染巣の除去を行うことで軽快する方もいます。
慢性的な物理的圧迫によってできます。角質が皮膚の外で腫れて厚くなる場合をたこ、角質が皮膚の中へと進入して厚くなる場合をうおのめと言います。
メラニンという色素を作る細胞を生み出すメラノサイトが減少、消退するために皮膚がまだらに白くなります。白斑の原因は不明なことが多いですが、自己免疫などが原因の場合があり、血液検査で確認できます。
毛包に皮脂がたまることから始まり、アクネ菌が増えて丘疹、膿疱を作ります。
毛包:頭皮の内側で毛根を包んでいる皮膚組織
頭部に突然円形の脱毛斑ができます。数か月で発毛し戻ることが多いですが、進行することもあります。血液検査で、自己免疫が関連しているかどうかを確認できます。
精神的緊張や温熱刺激によって、わきの下に多量の汗をかくことです。重症の方は、保険による治療が可能になりました。
茶色、黒色、正常皮膚色、青色と色調は多彩で、平坦からいぼ状と形も様々です。また、ほくろの癌といわれる悪性黒色腫もあります。ダーモスコピーで良性悪性の診断ができます。
茶色~黒色のいぼ状の隆起した結節です。良性腫瘍ですが、悪性疾患との鑑別はダーモスコピーで確認できます。
単純ヘルペスが原因で口唇や陰部に水疱を形成し、痛みをともないます。ヘルペス保持者との接触で粘膜から感染します。一度感染すると再発を繰り返します。
水痘帯状ヘルペスウイルスが原因です。幼少期に水痘(水ぼうそう)にかかった際にこのウイルスが神経節に潜伏します。その後時を経て再びウイルスが活性化した時に、神経を伝わって皮膚に到達し、水疱や紅斑を形成し痛みもともないます。虫さされなどと迷った時は迅速に検査も行います。
近年ワクチンも接種できるようになり、当院でも行っています。
帯状疱疹にかかると皮膚の症状がおさまっても後に痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛に移行することがあります。加齢とともにリスクは高くなり、後遺症で日常生活に支障をきたす人も少なくありません。ワクチンを接種することで発症を予防し、また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛の予防につながります。接種対象は50歳以上です。
いぼとは、皮膚の一部が盛り上がった小さなできもののことを言います。ヒト乳頭腫ウイルスが原因で、小さなキズから侵入し、主に手足にいぼを作ります。
みずいぼは子供によく見られます。モルスクムウイルスが原因で、小さなキズや毛孔から侵入し、光沢のあるいぼができます。
黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といわれる細菌感染が原因です。主に夏季を中心に乳幼児によく見られます。ケガや虫さされ、湿疹などあれた皮膚に水疱ができ、破れてじくじくしてただれた状態になり、拡大していきます。
皮下に黄色ブドウ球菌を主とした細菌が感染し、紅斑、腫脹、熱感、痛みを生じます。細菌は経皮的に侵入し、キズや毛包炎、白癬などから生じることが多いですが、明らかな侵入門戸がないこともあります。
真菌(カビの一種)が足や爪、体や手に寄生して発症します。足は水疱ができたり、足裏全体の皮膚が固くなりかさかさとします。爪は白く濁った状態になり、体は環状紅斑やかさかさが見られます。手は指間にかさかさと紅斑が見られるなど部位によって多彩な症状が現れます。検査は顕微鏡で菌糸の確認をします。
環状紅斑:赤い斑点がやがて輪を描くように広がっていくこと。
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